あの頃のように笑いあえたら
屋台に戻った源
「あれ?源、愛㮈は?」
「あいつ、ちょっと喘息出てるから保健室」
小さな声の源に、真子は驚いている。そりゃそうだ、私が喘息持ちなことも知らなかったんだから。
「え?大丈夫なの?だから咳してたのか」
「うん、また後で様子見に行くけど。店番はオレがやるから」
「うん……分かった。ありがとね」
そんなやり取りも知らず、私は保健室のベッドの上だ。
「ちょっとベッド起こしておくわね」
喘息の時には、横になるのはかえって辛い。
私はいつものように、ゆっくりと呼吸をする。
ーーケホケホッ
腕には、まだ源の優しさが残る。
ドキドキが、止まらないよ。
なんでこんなに優しくしてくれるの?
好きな人がいるんじゃないの?
分からないよ……。
ーーふぅ
暫くすると、呼吸も少しずつ楽になってきた。
源が早くここに連れて来てくれたおかげかな。
ひかれたカーテンの向こう側で、保健の先生がパソコンを打つ音が聞こえる。
「あれ?源、愛㮈は?」
「あいつ、ちょっと喘息出てるから保健室」
小さな声の源に、真子は驚いている。そりゃそうだ、私が喘息持ちなことも知らなかったんだから。
「え?大丈夫なの?だから咳してたのか」
「うん、また後で様子見に行くけど。店番はオレがやるから」
「うん……分かった。ありがとね」
そんなやり取りも知らず、私は保健室のベッドの上だ。
「ちょっとベッド起こしておくわね」
喘息の時には、横になるのはかえって辛い。
私はいつものように、ゆっくりと呼吸をする。
ーーケホケホッ
腕には、まだ源の優しさが残る。
ドキドキが、止まらないよ。
なんでこんなに優しくしてくれるの?
好きな人がいるんじゃないの?
分からないよ……。
ーーふぅ
暫くすると、呼吸も少しずつ楽になってきた。
源が早くここに連れて来てくれたおかげかな。
ひかれたカーテンの向こう側で、保健の先生がパソコンを打つ音が聞こえる。