あの頃のように笑いあえたら
後夜祭の会場であるグラウンドへ行くと、もうキャンプファイアーの火が灯されていた。
「あ、源。上着」
慌てて脱ごうとする私の手を押さえ
「外の方が寒いから、着とけよ。返すのいつでもいいからさ」
「うん……ありがとう」
本当に、今日はありがとう。
「あ、愛㮈来た!」
会場では、真子と咲苗が待っていてくれた。
「ちょっと、大丈夫?源から聞いたよ。」
「うん、大丈夫。ごめんね、心配かけて」
源、真子に話してくれてたんだ。
「無理させちゃったね……源が後夜祭では愛㮈のことよろしくって言ってたよ」
そんなことまで……。
「ふふ、優しいね、源。愛㮈が具合悪いのすぐ気づいたし。」
「うん、こりゃ、もしかしたら両思いなんじゃないか?」
2人が嬉しそうに私をからかう。
ー ー両思い?
私と、源が……まさか。
源は私が喘息だってこと知ってたんだし。
でも、もしかしてそうだったらどんなにいいか。
今は、少し離れた所で英介たちと話している源がいつも隣りにいるなんて、夢みたいだ。
「あ、源。上着」
慌てて脱ごうとする私の手を押さえ
「外の方が寒いから、着とけよ。返すのいつでもいいからさ」
「うん……ありがとう」
本当に、今日はありがとう。
「あ、愛㮈来た!」
会場では、真子と咲苗が待っていてくれた。
「ちょっと、大丈夫?源から聞いたよ。」
「うん、大丈夫。ごめんね、心配かけて」
源、真子に話してくれてたんだ。
「無理させちゃったね……源が後夜祭では愛㮈のことよろしくって言ってたよ」
そんなことまで……。
「ふふ、優しいね、源。愛㮈が具合悪いのすぐ気づいたし。」
「うん、こりゃ、もしかしたら両思いなんじゃないか?」
2人が嬉しそうに私をからかう。
ー ー両思い?
私と、源が……まさか。
源は私が喘息だってこと知ってたんだし。
でも、もしかしてそうだったらどんなにいいか。
今は、少し離れた所で英介たちと話している源がいつも隣りにいるなんて、夢みたいだ。