あの頃のように笑いあえたら
そんな怖がり男子の言葉は無視して、真子は2人の手を引っ張って連れて行ってしまった。

こういうのって、意外と男子の方が苦手だったりするんだよね。

源も、こういうの苦手だったんだ。
また1つ、源を知ることができた。

文句を言ったり逃げ出す暇もなく、もう私たちはライドに乗る順番となった。

おそらくみんなの計らいで、私は源の隣りに座ることになった。

緊張している様子の源。

「ふふ、大丈夫だよ、あっという間に終わるから!」

勝は後ろで咲苗にブツブツ文句を言っている。

「うん、頑張る」
「あはは!何を頑張んの?」

ヤバい、源が可愛い。

ゆっくりとスタートし、あっという間にてっぺんまで登る。

「ほら見て源!すごい景色!」
「ああ、ほんとだ」

どうやら高いところは大丈夫みたいだった。

……と景色を楽しむ暇もなく、ライドは真っ逆さまに落ちていった。

「キャーッ‼︎」
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