あの頃のように笑いあえたら
「おー、いいよ。オッケー!」
松岡さんのこの言葉を聞くとホッとする。
思っていたより、早く終わってよかった。長引くと身体にひびいてしまう。
「はーい、お疲れ様でーす」
作り笑顔での挨拶はもうお手の物だ。
パーカーを羽織り、撮ったばかりの写真をチェックする。
「ね、この表情、いいでしょ?」
松岡さんが指差す画面には、空を眩しそうに見上げる私が映る。
「…ですか? …ケホッ」
正直、分からないので、適当に答える。
寒いな…早く、ロケバスに戻りたいな。
ーー その時
フワリ、と誰かがブランケットを私の肩にかけてくれた。
ーー ⁈
見上げると、それは源だった。
「…あ、ありがとう」
ドキッ!
源はなにも言わず、チラリとだけ私を見てすぐに行ってしまった。
胸がトクン、と鳴ったのはバレると思ったから?
それともブランケットを掛ける手から優しさが伝わってきたから……?
松岡さんのこの言葉を聞くとホッとする。
思っていたより、早く終わってよかった。長引くと身体にひびいてしまう。
「はーい、お疲れ様でーす」
作り笑顔での挨拶はもうお手の物だ。
パーカーを羽織り、撮ったばかりの写真をチェックする。
「ね、この表情、いいでしょ?」
松岡さんが指差す画面には、空を眩しそうに見上げる私が映る。
「…ですか? …ケホッ」
正直、分からないので、適当に答える。
寒いな…早く、ロケバスに戻りたいな。
ーー その時
フワリ、と誰かがブランケットを私の肩にかけてくれた。
ーー ⁈
見上げると、それは源だった。
「…あ、ありがとう」
ドキッ!
源はなにも言わず、チラリとだけ私を見てすぐに行ってしまった。
胸がトクン、と鳴ったのはバレると思ったから?
それともブランケットを掛ける手から優しさが伝わってきたから……?