あの頃のように笑いあえたら
「愛㮈も、そこでいい?」
「えっ?ああ、うん……」
当日行けなくなったって言えばいいかな。
「……いとな?どうした?なんかあった?」
咲苗が私の変化に気づいた。
「……ううん、大丈夫」
せっかく2人が乗り気になってるんだ。
私の事情で、また行き先を考え直すのは申し訳ない。
「いいから話しなよ、友達でしょ?」
ー ー友達……?
そうか、そうだよね。
きっと、この2人ならちゃんと受け止めてくれるだろう。
人との間に作ってしまう、分厚い壁を薄くする。それが今、私がしたいことだ。
その一歩を踏み出すチャンスを、2人がくれたんだ。
「ちょうど2年前に、パパが事故で死んだんだ……」
「えっ?」
思いのほか、重たい内容だったのだろう、2人ともどうしたらいいのか分からない表情だ。
「タマランドは、パパとの思い出の場所で…もうすぐ命日の今は、ちょっと行きたくない」
話し始めた私は、申し訳ない気持ちもあったが、もう止められなかった。
「そっか……ごめん。」
「え?ううん、こっちこそ。タマランド、みんなで行って来て!」
2人とも、ランチの手を止めて聞いてくれていた。
もう、それだけで十分だ。
「えっ?ああ、うん……」
当日行けなくなったって言えばいいかな。
「……いとな?どうした?なんかあった?」
咲苗が私の変化に気づいた。
「……ううん、大丈夫」
せっかく2人が乗り気になってるんだ。
私の事情で、また行き先を考え直すのは申し訳ない。
「いいから話しなよ、友達でしょ?」
ー ー友達……?
そうか、そうだよね。
きっと、この2人ならちゃんと受け止めてくれるだろう。
人との間に作ってしまう、分厚い壁を薄くする。それが今、私がしたいことだ。
その一歩を踏み出すチャンスを、2人がくれたんだ。
「ちょうど2年前に、パパが事故で死んだんだ……」
「えっ?」
思いのほか、重たい内容だったのだろう、2人ともどうしたらいいのか分からない表情だ。
「タマランドは、パパとの思い出の場所で…もうすぐ命日の今は、ちょっと行きたくない」
話し始めた私は、申し訳ない気持ちもあったが、もう止められなかった。
「そっか……ごめん。」
「え?ううん、こっちこそ。タマランド、みんなで行って来て!」
2人とも、ランチの手を止めて聞いてくれていた。
もう、それだけで十分だ。