あの頃のように笑いあえたら
ゆくえ
高校生になり、初めての体育祭があと2週間に迫っていた。
今日は、体育祭ラストを飾る最大の見せ場、クラス対抗リレーについての話し合いをしていた。
男女各5名のクラス代表による混合リレー。
選手はもう決まっているが、今日話し合うのは応援の方だ。
「えーと……今日はリレーの応援をどうするか、決めたいと思います」
相変わらず人前で話すのは緊張する。
「あれー?肝心の選手がいねーじゃん」
どこからか、そんな声が聞こえてくる。
ああ、そうだね。その説明からしないと。
「あ、えっと。選手たちは今、練習に行ってもらっています。応援は、当日のお楽しみってことで」
「へぇ、そうか」
「じゃ、ちょっと気合い入れないとな」
ふう……よかった。
委員会から、勝と源、それから真子も選手に選ばれている。
彼らにお願いして、練習に行ってもらったのだ。
源が足が速いなんて、知らなかった。
そういうワケで今日は、頼れる相棒がいない。
まあ、あいつはいつも何もしないから一緒なんだけど。
でも、いつも前に立つ時には隣りにいた源がいないのは、やはり少し心もとなかった。
今日は、体育祭ラストを飾る最大の見せ場、クラス対抗リレーについての話し合いをしていた。
男女各5名のクラス代表による混合リレー。
選手はもう決まっているが、今日話し合うのは応援の方だ。
「えーと……今日はリレーの応援をどうするか、決めたいと思います」
相変わらず人前で話すのは緊張する。
「あれー?肝心の選手がいねーじゃん」
どこからか、そんな声が聞こえてくる。
ああ、そうだね。その説明からしないと。
「あ、えっと。選手たちは今、練習に行ってもらっています。応援は、当日のお楽しみってことで」
「へぇ、そうか」
「じゃ、ちょっと気合い入れないとな」
ふう……よかった。
委員会から、勝と源、それから真子も選手に選ばれている。
彼らにお願いして、練習に行ってもらったのだ。
源が足が速いなんて、知らなかった。
そういうワケで今日は、頼れる相棒がいない。
まあ、あいつはいつも何もしないから一緒なんだけど。
でも、いつも前に立つ時には隣りにいた源がいないのは、やはり少し心もとなかった。