あの頃のように笑いあえたら
ーーあ……

「えー⁈ 同じクラス?は?ウソ?」

はぁ、やっちゃったな。

テンション高い大森さんはめんどくさいぞ。

「はは、まあ」

今更否定できないし、隠すことでもないんだけど。

「へぇ!知らなかったよ!すごい偶然じゃない? ね、うるちゃんて、学校ではどんな子?」

それは、できれば聞いてほしくない質問だな。

平凡な女子高生『いとな』は、ここでの私『うる』とは違う。

「……どうって。別に同じですよ、こんな感じ」

源が少し顔を上げて私を指差す。

ーーえ……同じ?

「まあ、そうだよね。あ、ごめん、寝て寝て!」

眠たそうな源に気を使っているのか、大森さんはそれ以上は聞かず、食べることに集中している。

私が思っているよりも、大森さんにとっては大した問題じゃないのかもしれない。
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