あの頃のように笑いあえたら
体育祭を明日に控えた今日、メイン競技であるクラス対抗リレーの応援の最終確認を行っていた。
「すーぐーる!すーぐーる!」
用意した、真っ青なタオルを振りながら選手の名前を叫ぶ。
とは言っても、グラウンドで練習をしている選手達に聞こえないように小さい声で、だけど。
「そう、そんな感じ!揃ってきたよね?」
咲苗が嬉しそうに私を振り返る。
「うん、いい感じだよ」
英介も、率先して動いてくれている。
みんなが、一つになる。そんな瞬間が待ち遠しい。
みんなが帰った後、その日日直だった私は学級日誌を書いていた。
パラパラと前のページをめくると、『芳川 源』丁寧な文字が目に映る。
【今日の主な出来事】
特になし
ふふ、だよね。
それでも、授業の欄などは全てきちんと書かれていて、真面目さが伝わってくる。
「すーぐーる!すーぐーる!」
用意した、真っ青なタオルを振りながら選手の名前を叫ぶ。
とは言っても、グラウンドで練習をしている選手達に聞こえないように小さい声で、だけど。
「そう、そんな感じ!揃ってきたよね?」
咲苗が嬉しそうに私を振り返る。
「うん、いい感じだよ」
英介も、率先して動いてくれている。
みんなが、一つになる。そんな瞬間が待ち遠しい。
みんなが帰った後、その日日直だった私は学級日誌を書いていた。
パラパラと前のページをめくると、『芳川 源』丁寧な文字が目に映る。
【今日の主な出来事】
特になし
ふふ、だよね。
それでも、授業の欄などは全てきちんと書かれていて、真面目さが伝わってくる。