あの頃のように笑いあえたら

いよいよ最後の競技、クラス対抗リレーが始まろうとしていた。

予定通り、応援組みは真っ青なタオルをカバンに忍ばせている。

スコアボードを見ると、変わらず白チームが一歩リードしているが、クラス対抗リレーは配点が高いので、逆転優勝のチャンスは十分にある。

まずは１年生から。

女子の５人が先に走り、続いて男子。

順番は自由なので、各クラスで決めていた。

我がＢ組は、一番足の早い生徒がアンカー、次に早い生徒が第一走者に決めたと聞いた。

ーードキドキ ドキドキ。

胸の高まりを抑えられない。

頑張れ、みんな！頑張れ、源！

選手がスタート位置に着くと、一斉にカバンからタオルを取り出し、こちらも準備万端だ。

ーー位置について……よーい……

ーー パンッ!！