あの頃のように笑いあえたら
次の日は、都内のカフェでの撮影だった。
おでこにかかる前髪に少し違和感を感じながらも集合場所へ行くと、もう源はカメラの準備をしていた。
「おはよう」
「ああ」
私をチラリと見たけど、前髪に気づいているのかいないのかも分からなかった。
なーんだ……素っ気ない。
気づいて欲しかった自分にちょっと驚く。
早くも少し秋めいたデザインの衣装に着替える。ウィッグはもう、必要ない。
「うる〜おはよ!あ、いいじゃんそのスカート」
「うん、ありがと。可愛いよね」
一緒に撮影するモデル仲間が2人、話しかけてきた。
「あ、そうだ!うるって、源くんと同級生なんだって?」
「あ、私も聞いた!」
大森さんに知られた=全員に知られたってことだ。
ま、これも前へ進むための小さな一歩だと思ったらいいんだ。
おでこにかかる前髪に少し違和感を感じながらも集合場所へ行くと、もう源はカメラの準備をしていた。
「おはよう」
「ああ」
私をチラリと見たけど、前髪に気づいているのかいないのかも分からなかった。
なーんだ……素っ気ない。
気づいて欲しかった自分にちょっと驚く。
早くも少し秋めいたデザインの衣装に着替える。ウィッグはもう、必要ない。
「うる〜おはよ!あ、いいじゃんそのスカート」
「うん、ありがと。可愛いよね」
一緒に撮影するモデル仲間が2人、話しかけてきた。
「あ、そうだ!うるって、源くんと同級生なんだって?」
「あ、私も聞いた!」
大森さんに知られた=全員に知られたってことだ。
ま、これも前へ進むための小さな一歩だと思ったらいいんだ。