アリストの3姉妹
こうして、月に1~2度程、城内では大きな宴が催され、労働者達は各地区ごとに順番にそれを楽しんでいた。

大体、労働者である男子に年に2度程それを楽しむ順番がやってくる。
年頃の娘は、その日にあわせ城に雇われ、労働者たちを介抱したり食事を運んだりと、せっせと働く役割を与えられる。

介抱してくれる優しい年頃の娘たちに無礼を働いてはならぬのが、この宴での決まりだが、中には、その宴での出会いを切っ掛けに、出来てしまう男女もいて、年頃の女たちにとっても、城での宴の席は、よく働く良い結婚相手を探す場として、なんとなく国王も公認の見合いの場所にもなっている。

若いせいか、国王は次々とアイデアを働かせ、良いツボをついて民衆を喜ばせてくれる。


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