アリストの3姉妹
この日に手伝いにやってくる女たちは、普段の家事手伝いでも良く働く気前の良い女たちであるという、その評判だけでこの場にやって来る事ができるらしい。

成人した民衆にとっては、よく働く男と女がここで出会って、結婚まで出来て、結婚して家族を持ったら家まで与えてくれるという幸福な生涯の道を敷いてくれる訳だから、王の支持率は高まるのは当然のこと。

だれもが、宴の席に参加したくて真面目に働く。
普段から職場の指揮が高まるというわけだ。

効率の良い、イカしたアイデアだ。


その魔法の宴に招かれた労働者達は、今日も高級料理を口に運びながら、魔女達の娯楽魔法を見て楽しむ。

今回は、何処かの国の姫君が何者かに攫われ、無事脱出し、城へ帰るという簡単なストーリーがその舞台の中にあった。城の専属楽団の奏でる音楽と、美しい声で歌う三人娘が作り上げたオリジナルのオペラ仕立てで展開された。




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