アリストの3姉妹
『王様・・・?』
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『自害・・・した。自分の罪におののき、告白が済んで暫くの後、苦悩の末に剣で腹を突いて・・・。』
『まぁ、なんてことでしょう!』
『場所は処刑場さ!毒を盛ったのは自分だと、自白したようなものだ。自分で自分を裁いたのだろう。城内の騒ぎに気付き私が駆けつけた時には、すでに遅く、息こそしてはいたが、助かりようも無い程の血をその体が吐き出しておった・・・。幼い頃から世話をしてくれた家来を私は助けてやることさえ出来なかったのだ。ただ苦しむ姿を哀れみ、首をはねてやった』
『それは・・・・悲しい出来事でした』
『私は・・・自分の側近と言える大事な家来に手を下した最悪な王だ』
『しかし、王様は、前王が最も信頼したお方で、王様にも劣らぬほどの民衆の支持を受けておられるお方です。私、魔女アンジェは前王と変わらぬ忠誠を誓います』
『お、同じく魔女イリス忠誠を誓います』
『魔女ウェンディ、生涯の忠誠を誓います』
膝間づいたまま、3人は深く深く頭を垂れ、顔を上げると真っ直ぐと王を直視した。
『心強き言葉、礼を申す』
『お礼など、勿体のう御座います』
『キャラバン王国の子孫たちは、見たこともない自分の本当の国へ帰りたがっていたからなぁ。その願いが叶って次々とキャラバンへ移動して、わが国も密度も減って淋しい国になったが、おかげで皆が平等に食事を取れるようになったし、あの砂に埋もれたキャラバン王国を見事再建させた君たちはキャラバン王国の子孫達には救世主でもあり、この国にも再び心地よい風と水と光が降り注いで・・・君達の存在の意味を再認識させられた。
もう、誰も魔女達を殺してしまえと言うものはいない。いつでも安心して城へ戻るが良い』
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『自害・・・した。自分の罪におののき、告白が済んで暫くの後、苦悩の末に剣で腹を突いて・・・。』
『まぁ、なんてことでしょう!』
『場所は処刑場さ!毒を盛ったのは自分だと、自白したようなものだ。自分で自分を裁いたのだろう。城内の騒ぎに気付き私が駆けつけた時には、すでに遅く、息こそしてはいたが、助かりようも無い程の血をその体が吐き出しておった・・・。幼い頃から世話をしてくれた家来を私は助けてやることさえ出来なかったのだ。ただ苦しむ姿を哀れみ、首をはねてやった』
『それは・・・・悲しい出来事でした』
『私は・・・自分の側近と言える大事な家来に手を下した最悪な王だ』
『しかし、王様は、前王が最も信頼したお方で、王様にも劣らぬほどの民衆の支持を受けておられるお方です。私、魔女アンジェは前王と変わらぬ忠誠を誓います』
『お、同じく魔女イリス忠誠を誓います』
『魔女ウェンディ、生涯の忠誠を誓います』
膝間づいたまま、3人は深く深く頭を垂れ、顔を上げると真っ直ぐと王を直視した。
『心強き言葉、礼を申す』
『お礼など、勿体のう御座います』
『キャラバン王国の子孫たちは、見たこともない自分の本当の国へ帰りたがっていたからなぁ。その願いが叶って次々とキャラバンへ移動して、わが国も密度も減って淋しい国になったが、おかげで皆が平等に食事を取れるようになったし、あの砂に埋もれたキャラバン王国を見事再建させた君たちはキャラバン王国の子孫達には救世主でもあり、この国にも再び心地よい風と水と光が降り注いで・・・君達の存在の意味を再認識させられた。
もう、誰も魔女達を殺してしまえと言うものはいない。いつでも安心して城へ戻るが良い』