イス取りゲーム




淡々と話す私を見て


美咲の顔色は


どんどん悪くなっていった。


「お願い!
もうやめて!」


美咲は両手で頭を抱え込み


うなりながらしゃがんだ。


「美咲のせいで横山 千尋は死んだ。
全部全部…美咲のせい。」


「ちがう…!
私のせいじゃない!」


「横山 千尋を眠らせるように
シュンに頼んだ。
そして眠ったあいつを
真斗の部屋まで運び服を脱がして
1人ベットの中に放置した。
そして寝とったって言いがかりをつけて
あいつをイジメ始めた。
そうでしょ?」


「黙れ!
私だけじゃない!
真斗も鈴香も梨華も共犯!
だから私は悪くない!」


涙目になりながら


私に反論する美咲。


そう………あんたはいつだってそう。


小さい頃から何も変わってない。




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