イス取りゲーム
なんで………。
私は美咲の期待に応えたくて
頑張ってタバコを吸ったのに……。
「私も帰えろーっと!」
鈴香は美咲を追いかけていったから
ここには私と梨華しかいない。
梨華と2人になることなんか
滅多にないから緊張する。
「ねぇ。」
チラリと隣を見ると
梨華から鋭い視線を向けられていた。
「り、梨華?」
「気安く名前呼ぶな。」
突然豹変した梨華に
戸惑うばかりでどうすればいいのか
全く分からなかった。
「千尋さぁ
なんか勘違いしてない?」
「え?」
「私らがほんとに
あんたを好きだとでも思ってんの?」