イス取りゲーム
鈴香と目があったけど
ニヤリと笑われるだけだった。
橋本さんは私達に目もくれず
いつも通り本を読んでいた。
「美咲!
ちゃんと話し合おうよ。
あれは美咲の誤解だよ。」
「ちょっとちょっと〜!
私が勘違いしてるって
言いたいの〜?
マジでありえないんですけど。」
美咲が私を怒鳴ったあと
クラスメート達はクスクスと笑った。
「調子乗るからあぁなるんだよ。」
「'' よこちひ ''残念だな!」
「いい気味。
あぁなって当然。」
クラスメートをキッと睨んだ途端
後ろに突き飛ばされた。
「ぜーんぶ千尋が悪いんだよ?」
「鈴香………。」