イス取りゲーム




「ほらほら。
早くやりなって。」


梨華は私の後ろにまわった直後に


背中をドカッと蹴った。


「いっ………!」


「痛い?
あー、痛いよね。
でもね昨日の私の心が
今の千尋よりも
もっと痛かったからね?」


美咲が涙ぐみながら言うと


クラスの女子達が


席から離れ私の周りを取り囲んだ。


「美咲に謝れ!」


「マジ最低!」


「調子乗ってんじゃねーよ。」


数々の言葉が私の心に刺さった。


「みんな……。
私の為に…ごめんね。」


美咲が涙を拭いながら話すと


私を取り囲んでいた女子は


私から離れて美咲の近くに行った。




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