きみと恋の話をしよう
恋愛小説オタクさんのメガネの奥の目が見る間に丸くなる。
そして、マスクから出ている頬の上の部分から耳までが一気に赤くなった。
あ、この反応……確定だ。
やっぱり佐橋先輩だ。
「日曜の開店から1時間です」
私は会計を済ませながら、小声で素早く言った。
「日曜の9時半から10時半は、店員は私しかいません」
彼はうつむき、私が差し出すお釣りをすごいスピードで引っ掴む。
何も答えず、超速足で転がるように書店を飛び出して行った。
わかりやすすぎる。
そんなにわかりやすい反応でいいんでしょうか。
学校ではパーフェクト超人な王子様なのに、急なアクシデントに対応するのは苦手みたいだ。
そして、マスクから出ている頬の上の部分から耳までが一気に赤くなった。
あ、この反応……確定だ。
やっぱり佐橋先輩だ。
「日曜の開店から1時間です」
私は会計を済ませながら、小声で素早く言った。
「日曜の9時半から10時半は、店員は私しかいません」
彼はうつむき、私が差し出すお釣りをすごいスピードで引っ掴む。
何も答えず、超速足で転がるように書店を飛び出して行った。
わかりやすすぎる。
そんなにわかりやすい反応でいいんでしょうか。
学校ではパーフェクト超人な王子様なのに、急なアクシデントに対応するのは苦手みたいだ。