きみと恋の話をしよう
「社会人二人に大学生ひとり。姉貴たちの影響で、一昨年くらいから読み始めたんだ。恋愛小説のジャンル」
佐橋先輩がまだ暗い顔をそれでも持ち上げる。
「すごいなって思った。ファンタジーなんだよ。現実にイケメンで金持ちってそうそういないだろ?そんなヤツらが、メリットどこにあるんだーっていう地味な女子社員を彼女に選ぶんだ」
なるほど、それが大人女子向け恋愛小説の王道的定義なのね。
うんうん、と頷く私。
「それって、女子の夢の世界なんだよな。実際、姉貴たちはその甘い夢に癒されてるんだしさ。俺みたいな野郎だって、こいつらどうなるんだ?くっつくのか?ってドキドキさせられる。こんな小説もっと読みたい、俺も書いてみたいって」
「佐橋先輩、小説も書かれるんですか!?」
私が声を上げ、佐橋先輩は余計なことまで言ったと気まずげな表情になる。
「まだ、ほとんど書けてない。受験もあるし……まだ勉強も足りないところがあるし」
「すごいですよ!書こうって思ってることが素敵だと思います!」
佐橋先輩がまだ暗い顔をそれでも持ち上げる。
「すごいなって思った。ファンタジーなんだよ。現実にイケメンで金持ちってそうそういないだろ?そんなヤツらが、メリットどこにあるんだーっていう地味な女子社員を彼女に選ぶんだ」
なるほど、それが大人女子向け恋愛小説の王道的定義なのね。
うんうん、と頷く私。
「それって、女子の夢の世界なんだよな。実際、姉貴たちはその甘い夢に癒されてるんだしさ。俺みたいな野郎だって、こいつらどうなるんだ?くっつくのか?ってドキドキさせられる。こんな小説もっと読みたい、俺も書いてみたいって」
「佐橋先輩、小説も書かれるんですか!?」
私が声を上げ、佐橋先輩は余計なことまで言ったと気まずげな表情になる。
「まだ、ほとんど書けてない。受験もあるし……まだ勉強も足りないところがあるし」
「すごいですよ!書こうって思ってることが素敵だと思います!」