きみと恋の話をしよう
「佐橋先輩は、毎週買いに来られてますけど、お金足りるんですか?」
彼が1ヶ月で使う趣味の書籍代は安くないはずだ。多い週で3冊は買っていくのだから。
「俺の買う分は姉たちが半額は出してくれるんだ。自分たちも読むしって言って」
「優しいお姉さんたちですね」
でも、それなら買いに行くのもお姉さんたちがやってくれれば、佐橋先輩は珍妙なコスプレをしないで済んだんじゃないでしょーか。
私の疑問が口に出さずとも伝わったようで、佐橋先輩が言い添える。
「前は姉たちが買ってくれたのを読んでたんだ。でも、最近姉たちのブームがちょっと変わってきてさ」
「はあ」
「最近はもっぱら、……TLジャンルが多くて」
「あ、TLってことはエッチの描写が増えるってことですよね」
私がさらっと答えると、佐橋先輩が頬を赤くした。
「深山さん、あからさまに言い過ぎ」
彼が1ヶ月で使う趣味の書籍代は安くないはずだ。多い週で3冊は買っていくのだから。
「俺の買う分は姉たちが半額は出してくれるんだ。自分たちも読むしって言って」
「優しいお姉さんたちですね」
でも、それなら買いに行くのもお姉さんたちがやってくれれば、佐橋先輩は珍妙なコスプレをしないで済んだんじゃないでしょーか。
私の疑問が口に出さずとも伝わったようで、佐橋先輩が言い添える。
「前は姉たちが買ってくれたのを読んでたんだ。でも、最近姉たちのブームがちょっと変わってきてさ」
「はあ」
「最近はもっぱら、……TLジャンルが多くて」
「あ、TLってことはエッチの描写が増えるってことですよね」
私がさらっと答えると、佐橋先輩が頬を赤くした。
「深山さん、あからさまに言い過ぎ」