きみと恋の話をしよう
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普段なら憂鬱だったりする月曜日が、今日は違った。
早々に仕度を済ませ、まだ食事中の父と弟の横をすり抜けて自宅を出発。
母には「生徒会の手伝い」と言ってある。
ある意味、嘘じゃない……わけでもないか。
学校までは徒歩15分ほどの道のりだ。
普段はのんびり歩く道だけど、今日はなんだかサクサクと速足で進んでしまう。
佐橋先輩がどんな本を貸してくれるのか楽しみなのかもしれない。
ううん、佐橋先輩に会うこと自体も楽しみ。
昨日会ったばかりだけど、また少し本の話なんかする時間はあるかな。
引き止めたら悪いかな。
教室には向かわず、まっすぐ生徒会準備室を目指す。