きみと恋の話をしよう
「短編?」


「はい、ネット小説とか、結構短編小説のコンテストを開催してたりするんですよ」


たまにネット上の無料小説サイトなんかで読むと、広告が出ていたりする。
文字数が少なめなら、息抜き程度に書けるかもしれない。


「そっか、そういう手もあるよな。初めて書いてみるし、賞に出すなんて思いもつかなかったけど。やってみる価値ありそう」


「ですよね!」


「実はあたためてるネタがあってさ。オフィス物なんだ」


佐橋先輩の顔が明るくなり、無性に嬉しくなる。
よかった!いいアドバイスできたみたい!


「書けたら私に読ませてくださいね!」


「え、絶対ヤダ」


精一杯お願いしてみたのに、思わぬ返答にガクッときた。
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