きみと恋の話をしよう
駄目、やめよう。
そんなくだらない夢物語を考えるのはよそう。

調子にのっちゃいけない。
佐橋先輩がちょっと仲良くしてくれてるからって。

そうだ、そんなことより、土曜日の件について佐橋先輩にメッセージを送っとこう。

朝のホームルーム前に慌ててメッセージを送る。


『相談したいことがあるんですが』


すると、すぐに返事がきた。


『俺も』
『放課後、生徒会準備室に来てくれる?』


先輩も……誰かに見られてたのかな。

その日の授業は言い訳じゃなく、先生の話がまったく耳に入ってこなかった。
ずっとソワソワし通しだった。




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