きみと恋の話をしよう
ともかく、深山千花は平和な書店アルバイターJKです。

彼氏ナシ、成績普通、顔とスタイルはもっと普通。ね、平和で平凡そのもの。


6月の始めの水曜日のことだ。
梅雨だけど、今日は気持ちよく晴れている。

放課後、親友の菜絵(なえ)が声をかけてきた。


「千花、みんなでマック行くけどどうする?」


バッドタイミング!
私は両手を合掌して、顔の前へ。


「ごめーん、バイトだー。限定のシェイクいつまでやってるっけ?」


「わかんないけど、千花の分も飲み干してくるわ」


友達甲斐のないお言葉ですね!菜絵さん!

いいですよ、勤労少女してきますよ。
次のマック代を稼ぐためにもね。

私は鞄を持ち、みんなに先立ち教室を後にした。
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