きみと恋の話をしよう
高校三年生は二学期中こそ登校しているけれど、指定校枠を狙う先輩は本当に忙しいようで、姿を見かけることはまるでなかった。
メッセージアプリは繋がっている。
応援メッセージを送ることも考えたけれど、私の存在を思い出せば、芋づる式に封印している恋愛小説のことを思い出すんじゃなかろうか。
邪魔に思われたくなくて、いつだって作りかけたメッセージを破棄してスマホを置くだけ。
だけど、そのたび思う。
会いたい。
話をしたい。
彼が無防備に笑いかけてくれるのを見たい。
怒った顔も、照れて真っ赤になった顔も見たい。
静かだけど、長く続く気持ちだった。
佐橋先輩に会いたい。
この気持ちはきっと、このままずっと私の心から出て行かないだろう。
根を張って、今もなお、ゆっくりと育ち続けている。
叶う見込みなんて、どこにもないのに。
もう、忘れるべきなのに。
メッセージアプリは繋がっている。
応援メッセージを送ることも考えたけれど、私の存在を思い出せば、芋づる式に封印している恋愛小説のことを思い出すんじゃなかろうか。
邪魔に思われたくなくて、いつだって作りかけたメッセージを破棄してスマホを置くだけ。
だけど、そのたび思う。
会いたい。
話をしたい。
彼が無防備に笑いかけてくれるのを見たい。
怒った顔も、照れて真っ赤になった顔も見たい。
静かだけど、長く続く気持ちだった。
佐橋先輩に会いたい。
この気持ちはきっと、このままずっと私の心から出て行かないだろう。
根を張って、今もなお、ゆっくりと育ち続けている。
叶う見込みなんて、どこにもないのに。
もう、忘れるべきなのに。