思い出約束

沙良と海斗

「どうしたの春花？」


沙良は頭を傾げる


「あのね私、俊くんと…俊くんと…」

目の前にして重要な部分が言えなくなってしまった。


どうしよう…。


「両思いになった？」

―え？



「図星ね。」



「うん…」


「そっか」



「…っ」



唇を噛み締めて下をうつむいた。

涙とかじゃないけど、目線を合わせることができなくて。



やだよ…。俊くんと両思いになれたのは嬉しい。


でも…



沙良と気まずくなるのは嫌だよ!!


やっぱり、付き合えない…


「沙良っ今のは…」