思い出約束
まじでっ!?


みんな噂を聞いて、ダン
スのとき俊くんの周りだけ異常に女子がいなかった。


♪〜♪〜♪〜


ダンスの開始の合図の歌
が流れた。


ちょっとずつ、でも確実に俊くんの方へ向かっていく。


やっやめてぇ…



ぐるっと1回転して、俊くんの手を握った。


歌はどう見ても、中盤。


…はぁやっぱこんなもんだよなっ



でも…今、私の手を繋っているのは、まぎれもない俊くん。



このときは、時が止まったような気がした。

頭から、爪先まで真っ赤になり、ちゃんと、俊くんの顔を見れないでいた。


「おいっ春花っ交代。」


あっ…


まるで、夢から覚めた感じがした。

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