思い出約束
「ん?」


「あのさぁ、小さいときに約束した内容って覚えて…る?」



…俊くんが急に、真剣な顔をした。



「…覚えてるよ。」



そのとき、俊くんの顔が一瞬、くもって見えた。


「あのねっあたし!


あたしは、まだあのとき
と同じ…」



「俺はっ!!」



私の最後の言葉をさえぎって、俊くんは大きな声をだした。


―あたしが、言おうとした言葉…。



『あたしは、まだあの時
と同じ気持ち。』



そして、伝えたかった。


―今も俊くんの事が好き―
















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