思い出約束
「俊くん…」
涙がボロボロと手紙にこぼれた。



「今でも変わらないって…」



記憶をなくしちゃ…意味ないよ…。


しゃがみこんでるときに、携帯から電話がきた。



―公衆電話―



誰だろ…?


「もしもし…?」


「お前、誰だ?」


えっえぇ!??


「春花…です」


「そうか。」



この声…どこかで



聞き覚えのある低く、力強い声がする。



「俊くん!?」



「あぁ。」



いきなりのことに頭がパニックになってしまった。
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