思い出約束
途中、先輩に色々話しかけられたけど、曖昧な返事を返して、ようやく病室へ入った。


トントンー


「失礼しま〜す。
っ未來さん!!居たんですか!?」


「何よっ!?いちゃダメなの?」


「いえ…」



まるで、自分に主導権があるような言い方をする、未來さんに腹がたった。



まぁ、あるんだけどさぁ…

「おい、春花。後ろの人は誰だ?」


俊くんは眉と眉の間にシワをつけた。


「あっ先輩なの。」


「初めまして。杉林と言います。」


先輩の深々とした挨拶に対して俊くんは顔を背けた。

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