思い出約束
ヤダ。2人きりになりたいよ…


ドーン ドーン


「あっ」


―花火だ―


そういえば、今日が花火大会の最終日だっけ?



もう1回、一緒に見たい!!


「しゅっ俊くんー!!」


ここまで来たんだ。一歩を踏み出さないと…



今までと同じだ!!


「一緒に花火見に行こう。」


「あぁ。俺も行きたい。」

俊くんは、ニカッと笑ってくれた。


「そんなっ待って!俊くん。」



ズキ 未來さん…



「私と一緒に行こうよ…ね?」



生きている心地がしなかった。



立場上何も言えないことにも、そんな事を気にしている自分にも…全てに腹がたった。
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