思い出約束
本当に…?




ーうん。本当…




俊くんがまた手を握ってくれた。暖かいぬくもり。



今度こそ―ずっと一緒にいようね。





「春花」



「なに…?」



呼ばれて振り向いたとき…私の唇に何かが触れた。



「んっ…」



それは




俊くんの唇。。




ほんの一瞬だったけど、何もかもが輝いて見える。




「遅れて、ごめん…。ちゃんと、直接話すよ―」



『ドーン』



花火の音で他の音は聞こえなくなったけど、俊くんの言葉だけはちゃんと、聞こえた。




『大好きだよ。』



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