オオカミくんと子ブタちゃん
*****
「…うっす。もう、体調はいいのか?」
洗面所から出てすぐに、階段を下りてきた大賀見と出会した。
「うん、迷惑かけてゴメンね。」
私は大賀見の胸の辺りを見ながら返事をする。
自分の気持ちに気づいてから、なんだか恥ずかしくて大賀見の顔を直視できない。
「なんか変だな、お前…まだ熱があんのか?」
そう言って私の前髪をよけ、コツンと額を合わせた。
ち、ち、近いよっ///
トクンッ、トクンッ、トクンッ…
どんどん心拍数が上がっていき、顔も熱くなっていく。
「顔が赤いな。やっぱ、まだ寝てる方がいいんじゃねぇの?」
これはアンタのせいだからっ///
「大丈夫っ///すぐに朝ごはんを作るから待ってて。」
恥ずかしいのもあって、私は慌ててキッチンへ向おうとした。
パシッ…
「ちょっと待った。」
大賀見に手首を掴まれて引き止められる。
「な、なに?///」
「お前、病みあがりのくせに家政婦するつもり?」
「当たり前でしょ?」
「バカか?
そんな事しなくていいよ。今日は一日休んどけ。」
「そんなわけにはいかないでしょ。ご飯とかどうするのよ?」
「…俺が作る///」
「え⁈料理…できるの?」
「俺には強力な助っ人がいる。」
そう言ってキッチンへ行ってしまった大賀見。
大丈夫かなぁ…?
しかも、強力な助っ人って誰よ?
不安に思いながら私もキッチンへ向かった。
「お前は大人しく椅子に座っとけよ。」
それだけ言って、大賀見は何かブツブツと言いながらキッチンで作業をしている。
慣れない事をして、ぎこちない動きをしている姿がなんか可愛い///
私は言われた通り大人しく椅子に座って待つことにした。
カシャカシャカシャ…
ん?
何か泡立て器で混ぜてる?
必死に見てるあれは………
スマホ?
レシピを検索して作ってくれてるんだ。
強力な助っ人ってスマホかぁ。
ふふふ…と自然と笑みがこぼれる。
「なに笑ってんだよ。」
キッチンにいた大賀見が、いつの間にか目の前に居た。
「なんでもないよ。何作ってくれたの?」
コトン…とテーブルの上に置かれたお皿を見る。
「うわぁっ、フルーツサンドだっ。嬉しいっ。」
お皿の上には、フレッシュな苺がたくさん挟まれたサンドウィッチがあった。
カシャカシャと混ぜていたのはクリームだったのね。
私は目をキラキラとさせながらフルーツサンドを眺める。
「いいから、早く食えよっ///」
照れながら私の髪をクシャクシャッとして、向かいの席に座った。
「いただきます。」
パクッと一口食べると、口の中に程よい甘酸っぱさが広がる。
パンもフワフワ、クリームも甘さ控えめで、私好みのとても美味しいフルーツサンドだった。
「美味しいっっ。」
向かいに座ってる大賀見を見ると、今までに見た事がないほどの優しい顔で私を見ていた。
「当たり前だろ///
この俺様が作ったんだから。有り難く思えよ。」
フッと横を向き、私から視線をそらしながら言った。
心なしか顔が赤い…。
「ふふふ…ありがとう、大賀見。」
「ばぁか、いいからサッサと食えよ///」
朝食をとった後、微熱がまだあったため、大賀見に無理やり部屋に連れていかれて布団に押し込まれた。
「…うっす。もう、体調はいいのか?」
洗面所から出てすぐに、階段を下りてきた大賀見と出会した。
「うん、迷惑かけてゴメンね。」
私は大賀見の胸の辺りを見ながら返事をする。
自分の気持ちに気づいてから、なんだか恥ずかしくて大賀見の顔を直視できない。
「なんか変だな、お前…まだ熱があんのか?」
そう言って私の前髪をよけ、コツンと額を合わせた。
ち、ち、近いよっ///
トクンッ、トクンッ、トクンッ…
どんどん心拍数が上がっていき、顔も熱くなっていく。
「顔が赤いな。やっぱ、まだ寝てる方がいいんじゃねぇの?」
これはアンタのせいだからっ///
「大丈夫っ///すぐに朝ごはんを作るから待ってて。」
恥ずかしいのもあって、私は慌ててキッチンへ向おうとした。
パシッ…
「ちょっと待った。」
大賀見に手首を掴まれて引き止められる。
「な、なに?///」
「お前、病みあがりのくせに家政婦するつもり?」
「当たり前でしょ?」
「バカか?
そんな事しなくていいよ。今日は一日休んどけ。」
「そんなわけにはいかないでしょ。ご飯とかどうするのよ?」
「…俺が作る///」
「え⁈料理…できるの?」
「俺には強力な助っ人がいる。」
そう言ってキッチンへ行ってしまった大賀見。
大丈夫かなぁ…?
しかも、強力な助っ人って誰よ?
不安に思いながら私もキッチンへ向かった。
「お前は大人しく椅子に座っとけよ。」
それだけ言って、大賀見は何かブツブツと言いながらキッチンで作業をしている。
慣れない事をして、ぎこちない動きをしている姿がなんか可愛い///
私は言われた通り大人しく椅子に座って待つことにした。
カシャカシャカシャ…
ん?
何か泡立て器で混ぜてる?
必死に見てるあれは………
スマホ?
レシピを検索して作ってくれてるんだ。
強力な助っ人ってスマホかぁ。
ふふふ…と自然と笑みがこぼれる。
「なに笑ってんだよ。」
キッチンにいた大賀見が、いつの間にか目の前に居た。
「なんでもないよ。何作ってくれたの?」
コトン…とテーブルの上に置かれたお皿を見る。
「うわぁっ、フルーツサンドだっ。嬉しいっ。」
お皿の上には、フレッシュな苺がたくさん挟まれたサンドウィッチがあった。
カシャカシャと混ぜていたのはクリームだったのね。
私は目をキラキラとさせながらフルーツサンドを眺める。
「いいから、早く食えよっ///」
照れながら私の髪をクシャクシャッとして、向かいの席に座った。
「いただきます。」
パクッと一口食べると、口の中に程よい甘酸っぱさが広がる。
パンもフワフワ、クリームも甘さ控えめで、私好みのとても美味しいフルーツサンドだった。
「美味しいっっ。」
向かいに座ってる大賀見を見ると、今までに見た事がないほどの優しい顔で私を見ていた。
「当たり前だろ///
この俺様が作ったんだから。有り難く思えよ。」
フッと横を向き、私から視線をそらしながら言った。
心なしか顔が赤い…。
「ふふふ…ありがとう、大賀見。」
「ばぁか、いいからサッサと食えよ///」
朝食をとった後、微熱がまだあったため、大賀見に無理やり部屋に連れていかれて布団に押し込まれた。