余命宣告された少女と天使。
2 悪魔からの魔の手
「きゃーーーー!!」

『フフ。ハニエルよ。お前を地獄に連れ帰るのだ。

大人しく私と一緒に来るがいい!』

悪魔が私の腕を掴んだ瞬間、私の体から大量の光が飛び出た。

そして、その光の中にサリエルがいて飛び出てきた。

「悪魔よ。お前はここにいてはならぬ。魔界と天界と人間界の

バランスが崩れてしまう。悪魔は出てきてはならん!!」

サリエルは私を抱き抱えるように悪魔の手を払った。

そして、サリエルの手からは黄色い光を放ち、悪魔を追い払う。

『サリエル、ハニエルよ。.........また、近いうちに来るぞ......』

黒いモヤと一緒に悪魔は消えた。

「ありがとう!サリエルさん。」

「いえいえー」

サリエルは歯を見せ、ニッと笑った。

私は不覚にもドキッとしてしまった。


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