俺と僕と私が恋する日



あるとき
私の身には
少し嫌な変化が訪れていた。



「はぁ…まただ…。」



帰ろうと思い
下駄箱を開けると
靴が片方だけ無い。



最近、よく
私の靴が無くなったり
カバンが無くなったりする。



「はぁ〜…。仕方ない、探すかぁ〜。」



………






「お嬢さん?あなたがお探しのものはこちらの靴でしょうか??」



「っ!?」



突然、声をかけられ
驚いて振り向くと
そこにはアイツ…


私の大嫌いな天敵が立っていた。



「お前チビのくせに、こーんな高いところに靴置いてんのか?変わってんなー。笑」



「ちょっ、返してよっ!!」



「なんだよ〜、せっかく見つけてやったのに。」



「はぁ!?別に見つけてなんて頼んでないし!!」



「ったく〜、お前はいつも素直じゃねぇなぁ〜。助けて欲しいなら素直に助けてって言えよ。」



「うっ、うるさいっ!ほっといてよっ!!」



ーバシッ!



私はアイツから
無理やり靴を奪って
そのまま逃げるようにして帰った。





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