笑顔のチカラ~笑う門には福来る~
オレはもう、誰にも迷惑をかけられない。
監督にも、みんなにも。
「わかり・・・」
「監督、オレからもお願いします!」
大樹・・・!
オレの言葉を遮って、大樹が監督の前に出ていた。
「こいつのフォローはオレら全員でするんで大丈夫です」
「僕らも勇生と一緒にプレーするのは最後になるんです。
だから、お願いします!」
先輩・・・
気がつけば、みんなが頭を下げてくれていた。
「・・・ったく、お前たち・・・
こんなことされたらダメとは言えねぇだろ」
監督が苦笑いをして言った。
「いいか勇生。
少しでも様子がおかしかったらすぐ交代だからな」
「ありがとう…ございます……」
「よっしゃあ、もう1回気合入れるぞ!」
「勇生のためにも・・・」
「絶対勝つぞ!」
「おうっ!」
みんなが支えてくれること・・・
今、ここに立てていること・・・
本当に、心から感謝。