笑顔のチカラ~笑う門には福来る~
「「兄ちゃん!」」
朝、いつものように隼人と俊が、部屋に飛び込んできた。
2人・・・?
「朝から元気がいいな~」
「あれ?海斗くんは?」
「・・・うわ~ん!」
何気なく笑美が問うと、隼人が突然泣き出した。
俊も、目に涙をいっぱい溜めて不安そうにオレたちを見ている。
笑美も、何かを察したみたいだ。
「隼人くん、どうしたの?
何があったのか、私たちに話してくれる?」
「・・・斗が・・・海斗が・・・」
「海斗、たくさんの管に繋がれてて苦しそうだった。
海斗のお母さんが海斗、海斗!って・・・」
そこまで言うと、俊の目からも涙がこぼれ落ちた。
笑美が2人を抱きしめて、オレを見た。
うん、わかってる。
「海斗のところに行くぞ!」