笑顔のチカラ~笑う門には福来る~


「お兄ちゃん・・・?」


しばらくして、笑美も帰ってきた。


目を真っ赤に腫らしていた。


「今から海斗くんのお別れ会するって。
一緒に行こう?」



「いや・・・いいよ」


どうしても頭がわかろうとしないんだ。


海斗の死を、受け入れてくれないんだ。


「行こう?海斗くん、待ってるよ」


「ごめん・・・」


しばらく間があいて、静かに笑美が言った。


「さっき、海斗くんのお母さんに聞いたの。
海斗くん、最期にお兄ちゃんを呼んだって。
兄ちゃん・・・って呼んだんだって」


えっ・・・


「気持ちの整理がついたら、顔を出してあげてね?」

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