癒えない傷


あたしはもう…
恋なんてしないの…

あの日誓ったの。


啓だけを愛し続けるって。



風原…


あたしはあなたを考えると
なぜかドキドキします。

“好き”なんて認めたら
あなたも離れていくのかな…?




………………
千尋が飛び出して授業が一時間過ぎた。丁度休み時間になった頃だ
「おい永田」
気になって姉に聞く
「なに?」

「アイツ…帰って来ないぜ?」

するとちょっと考え
「多分あそこかな?」
と答えた
「え?」

「あ その前に…

千尋のこと影で名前で呼ぶのやめたら?

堂々と呼びなさいよ。

表ではお前って読んでるじゃない?」

「あー」

だってさ…

正面で言うのって…
恥ずいじゃん…

「あんた見かけチャラいくせに
女慣れしてないのね。」

「気になった女は…

初めてなんだよ…///」


「はいはい んじゃ行こ!」

「……///」

「おーい裕菜ー!!」

教室から声が聞こえる。


三重が出てきた。

「裕菜どうした?」

なんか彼氏っぽいな(笑

「健太あのさ今日帰り…」

こいつら付き合ってるのか?
“今日帰り”って…

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