癒えない傷
恋の始まり
あの衝撃的な真実を聞かされた日から1週間が過ぎた。
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「あ!祐!俺のパンの唐揚げ取ったろ?」
「あぁ?何ドロボー扱いしてんだよ?」
昼の時間も
休み時間も
あたしと裕菜と風原と三重くんは
あの日以来
行動を共にするようになった。
男女四人の中には
友情だけでは収まらない感情も芽生える。
ずっと一緒にいるのに。
あたしは気づかなかった。
一つの恋が始まっていたことを。