癒えない傷


「ふあ~」

あたし…寝てたみたい…


ん…?

“風原”という名札の付けられたブレザーがあたしに被っていた。

ちょっと微笑んでしまいそう…
あたしは起き上がった

「あ!千尋ちゃん起きた?」


三重くんが気づいたらしい。


「うん…」


「コイツらねーお熱く…「千尋…」

「へ?」


あたしは驚いて
三重君のいいかけた事なんて忘れていた。

「千尋って…呼んでいい?」
風原が言ってきたのだ。

「…う…うん…
ま…好きなように…///」

なんかドキドキしてしまう…


「あ!俺も千尋って呼ぶー!
俺の事は健太って呼んでよ!」

「あ…うん。」


風原の時と
け…健太の時との答えた方が違うことを全員が気づき

喋りづらくなってしまった。


あーあたしのバカ…;;


「じゃあ俺のことも
名前で呼べ」


「あ…OK」


あたしはちょっと答え方を変えてみた



そして四人で笑い合った。



こんな日が続くって思ってたから。





< 19 / 66 >

この作品をシェア

pagetop