癒えない傷
「ふあ~」
あたし…寝てたみたい…
ん…?
“風原”という名札の付けられたブレザーがあたしに被っていた。
ちょっと微笑んでしまいそう…
あたしは起き上がった
「あ!千尋ちゃん起きた?」
三重くんが気づいたらしい。
「うん…」
「コイツらねーお熱く…「千尋…」
「へ?」
あたしは驚いて
三重君のいいかけた事なんて忘れていた。
「千尋って…呼んでいい?」
風原が言ってきたのだ。
「…う…うん…
ま…好きなように…///」
なんかドキドキしてしまう…
「あ!俺も千尋って呼ぶー!
俺の事は健太って呼んでよ!」
「あ…うん。」
風原の時と
け…健太の時との答えた方が違うことを全員が気づき
喋りづらくなってしまった。
あーあたしのバカ…;;
「じゃあ俺のことも
名前で呼べ」
「あ…OK」
あたしはちょっと答え方を変えてみた
そして四人で笑い合った。
こんな日が続くって思ってたから。