癒えない傷


ここは…屋上…


「祐…?」
祐は何故か屋上に連れてきた。

「お前なんかされたのか?」
そのことか…
「されてないよ」

「じゃあなんで周り気にするんだよ?」

「…言えない」

「は?お前どうしたんだよ?」


ダメ 言えないよ。


あたしの事も
裕菜の事も…



「もう…いや…」

あたしは気づいたら
座り込んで泣いていた。




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