癒えない傷

「アイツどこ行ったんだか…」

祐は近くにある椅子に座った。


「ね…珍しいよね。」

あたしは呟いた。

「裕菜のやつ…
やっぱりまだ…」


健太がその時に呟いた言葉。


あたしはその時

聞いてないフリをしてしまった。


この時 異変を感じていれば
あんな事には

ならなかったのに。


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