癒えない傷


チャイムが鳴った。



すると裕菜と新田さんが走って来た。


裕菜を見ていると目が合い
ニコっとした。

あたしもニコっとした。



よかった…



隣を見てみると
祐はもう寝ていた。


あたしは啓の存在を思い出した。

啓でいっぱいだったあたし。


でも いつしか
あたしの中は祐でいっぱいになっていた。



あたしは…祐が好き。



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