癒えない傷


よくトイレに行っている健太が
トイレから戻って来た


「あ!健太!祐見なかった?」


「俺は『ちょっと行ってくる』って言われたぜ?

千尋何も言われてないの?」


「…う…うん…

あ!まぁ大丈夫でしょ!」


あたしはちょっと安心したけど

でも…


なんであたしには言ってくれなかったのかな…?


祐も裕菜も…もしかしたら…健太も…?

あたしの前から消えてっちゃうの?


「健太…」

「ん?」


「…健太はあたしの前から消えないよね…?」


コレには
深い意味は無かった。
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