癒えない傷

ー健太sideー



「え…?」


“健太はあたしの前から消えないよね…?”


俺はどんな意味で言ったのか
わからなかった。
もちろん“好き”って気持ちが入っていることを祈る

でも…


“寂しい”という気持ちは伝わってきた。


「俺が…?

消えるわけねぇじゃん!!

それに祐や裕菜だってなんか手違いがあったのかもしれねぇし!

深く考えるな!」


「うん…ありがと…」



しばらくの沈黙。


「あ 祐だ」

俺は教室から見える渡り廊下を歩いている祐が見えた。


でも……


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