癒えない傷


「祐来来たな!」


「うん!祐ーー!!」


あたしはなるべく明るく振る舞った。


「お…おう。」


案の定…祐はどこか暗かった。

あたしと健太は精一杯明るくした。
「お!そういえば!次体育だな!」
祐が少しでも明るくなってくれると思ったから。
「だよね!楽しみだね!祐っ「お前ら…ちょっと…黙ってろ」


クラス中が静まりかえった。


「ちょっと…一人にしてくれ…」


祐は教室を出ていき


その日は学校には来なかった。




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