癒えない傷
「こんにちは!」



あたしはびっくりしてベンチから落ちそうになった。


「こ…こんにちは…;」



茶髪の可愛い女の子と
外見がちょっと怖い男の子がいた。

あたしと同い年ぐらいかな?



「今10時なのに何してんの?
サボり?」


「え…」

外見が怖い男の子があたしに聞いてきた


怖くてちょっと惑ってしまった


「ちょっと!大貴!
あんた“外見怖いから聞き方ぐらい優しくしろ”って皆に言われてるでしょ?
もっと優しく聞きなさいよ!」


「…すんません…;」



案外面白そうな人達なんだ…

あたしはちょっと安心した。



「サボりなの!?」


女の子が聞いてきた。


「うん!あなたも?」


「あなたじゃなくていいよー♪

あたしは梨絵!
林 梨絵!」


「俺は森田 大貴な!」


「あ…あたしは
永田 千尋!」


あたし達は
この日出会った。



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