癒えない傷
「ん…」
いつの間にか眠っているあたし。
「あれ…? 」
いつもとは違うと感じ取ったあたし。
「あ…そっか…あたし熱で…」
額に乾いているタオルがある。
風原…
風原があたしの手元で寝ていた
コイツ…いいとこあんじゃん。
「んん…」
風間が目を開けた。
「お…お前…大丈夫…なのか?」
「うん…
あ…ありがと…
もう 熱 下がったから。」
「今日はちゃんと寝ろよ。
あ…もう昼の時間かよ。
お前今日早退な。
俺が坂田に言っとく
鞄も持ってくるから」
風原なんか…優しい。
何故か保健室から出ていく風原を見つめていた
…べつに惚れたわけなんかじゃ…
ない。
絶対。