振り返れば、こおりみち(アスペルガー症候群)
人に興味がない、一人遊びが多い、この頃から発達障害の兆候が表れていたけれど、両親は発達障害の存在を知らなかったため、大人になるまで障害だということに気付けなかった。
例えば小学校の頃、帰宅時間が遅くて怒られて「出ていきなさい」と外に出されたこともあったけれど、少し抵抗した後に本当にこのまま家を出て行こうかと冷静に考えていたことは今でも覚えている。
でももし本当に出て行っていいのか、帰らなかったら捜索とかされるのだろうかと考えて、車の陰に隠れてしばらく様子を見ようと思い、隠れていたら、祖母が呼びに来た。
この時小学生なのに、すでに家を出たいと考えていた。
リンは毎日が苦しくて、いつか絶対一人暮らしをすると、この頃からずっと決めていた。
学校ではイジメられていた。
原因はよくわからなかったけれど、言葉の暴力を日常的に浴びていた。
家に帰れば姉にからかわれ、親に決められたいくつもの習い事に通っていた。
今ではその記憶もぼやけてしまって思い出せない。
リンは過去の嫌な記憶にフタをしたのだ。
決して反抗はできなかった。
口だしも出来なかった。
怒ることも出来なかった。
ただひたすら泣く毎日だった。
理由もわからず怒らせて、泣くばかりの毎日だった。